トランプ氏は、ホルムズ海峡を通じた商業輸送を1週間以内に再開するという提案をきっぱりと拒否し、米イラン間の交渉の場を、中東地域そのもののように再び緊迫させた。テヘランが案を提示すると、ワシントンは即座に「お断り」の姿勢を示した。トランプ氏によれば、イランは現在、紛争において不利な立場にあるため、合意を模索しているという。しかし、別の合意の可能性も残されているため、交渉の扉が完全に閉ざされたわけではない。

一方、イラン側は新たな条件を提示していないと主張している。アッバス・アラグチ外相は、米国が6月の覚書で双方が合意した条項を履行すれば、ホルムズ海峡は再開され得ると述べた。マソウド・ペゼシュキアン大統領も、ワシントンが約束を順守すれば、事態は以前の状態に戻るとの見解を示している。言い換えれば、テヘランは「古い手法でもまだ通用する」と考えているのに対し、ワシントンはまるで本を一から書き直そうとしているかのようだ。
問題は、ホルムズ海峡が、閉めたい時に閉め、開けたい時に開けられるような田舎道ではないという点にある。この海路は世界の石油・天然ガスの約5分の1を輸送しているため、緊張が高まるたびにエネルギー市場は即座に「くしゃみ」をする。米国とイランが互いに約束違反を非難し合う中、海峡の緊張は張り詰めた弦のように高まっている。一方は反応を待ち、もう一方は提案を拒否し、世界市場はどちらが先に譲歩するかをじっと見守っている。










